Power BI Desktopで計算列を簡単に作成する方法


Power BI で、DAX式により計算列を追加すると、データのより詳細な分析、視覚化の改善、時間の節約、データ処理の柔軟性の向上に役立ちます。
たとえば、収益と費用のデータから毎月の利益を計算するための計算列を作成したり、地域別に販売実績を追跡するためのカスタム メトリックを作成したり、製品の価格をある通貨から別の通貨に変換したりすることができます。なお、計算列はPower Queryでも追加することは出来ますが、Power Queryはデータ読み込み時のバッチ処理のため、処理速度も遅く、式の変更の度にデータの再読み込みが必要なため、計算列追加は出来るだけDAXによる追加をお勧めします。

今回の記事は計算列を作成する方法を紹介します。

1.データの準備

以前の記事で作成されたデータモデルを操作するので、データモデルの作成に関してこちらで参照して下さい。

2.計算列を作成する

製品の価格はアメリカドルから円に変換するために、productsテーブルのproduct.price列からproduct.price.jpy列を作成します。

 テーブルビューで対象列を選択すると、「列ツール」タップが表示されます。


 新しい列を作成するとき、2つの方法があります。
方法1;「列ツール」タップの「新しい列」オプションを選択します。
デフォルトでは、新しい計算列はテーブルの最後に追加され、名前はとなっています。
次に、数式バーで新しい列の値を作成するための数式を入力できるようになります。
計算列は、列の値を定義するのに Data Analysis Expressions (DAX) 数式を使用します。


方法2;[データ] ペインの product.priceの横にある省略記号 […] を右クリックするか選択し、メニューから [新しい列] を選びます。



③ 適当な数式を入力します。
という名前は既に数式バーに強調表示されているため、product.price.jpyと入力して名前を変更してから、等号 (=) を入力します。
products[products.price]products テーブル内の products.price列です。この後にアスタリスク(*)、スペース、為替レート ドル 円(146)
数式は、次のようになるはずです。
product.price.jpy = products[products.price]* 146

Enter を押すか、数式バーのチェック マークをクリックして、数式を完成させます。
数式が検証され、「データ 」ペインの products テーブル内に products.priceという列名が表示されます。



また、分かりやすいようにproducts.price列の値を通貨として表示できます。


参考;https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-bi/transform-model/desktop-tutorial-create-calculated-columns