カスタマイズ kintone 初心者向け:JavaScriptの基本的な構文を覚えよう
JavaScriptは非常に柔軟な言語で、種々の処理を比較的簡単なコードで実現することが出来ます。
しかしながら、基礎知識がしっかり身についていないと、発見が難しいバグを引き起こすコードを書いてしまう可能性があります。
変数のデータ型定義を正しく行っていないことによる問題:
Java言語では、変数のデータ型を正確に定義する必要があります。
例:
int age = 10; // 整数型の変数を宣言する
String name = “チュン”; // 文字列型の変数を宣言する
JavaScriptにおいて、変数のデータ型は明示的に宣言する必要はなく、「let」キーワードを用いて変数を宣言することで、任意のデータ型を格納することが可能です。
例:
let age = 10; // 整数型の変数を宣言する
let name = “チュン”; // 文字列型の変数を宣言する
JavaScriptは非常に柔軟なため、文字列型の値と数値型の値を足し算してもエラーになりません。しかし、この計算結果は正確ではありません。
以下は図です。
JavaScriptの基本的な構文をしっかり理解することで、上の画像のようなエラーを回避することができます。
JavaScriptの基本的な構文は以下を含みます:
- 変数とデータ型
- 演算子
- 条件文
- 繰り返し文
- 関数
変数はデータを保管する場所です。
実際、数値や文字列のような値は「データ型」と呼ばれています。
JavaScriptには、数値、文字列、ブーリアン、オブジェクト、配列など、さまざまなデータ型があります。
JavaやC#のようなプログラミング言語では、変数を初期化するときにデータ型を宣言する必要があります。
JavaScriptでは、これは必要ありません。
例:
② 演算子
JavaScriptの演算子は、さまざまな数学的および論理的な計算を実行するために使用されます。
基本的な演算子は3種類あります。
- 算術演算子(+、-、*、/)
- 比較演算子(>、<、==、!=)
- 論理演算子(&&、||)
例:
③ 条件文
JavaScriptでは、条件文は条件に応じて異なる処理を実行することを可能にします。
条件文が2つあります。
- If … else: その文が真か偽かによって、一連の動作を実行する文です。
- Switch ... case: これは、変数の値を検査し、複数の可能性と比較する文です。一致する結果が見つかると、その特定のケースの文が実行されます。
例:
④ 繰り返し文
ある動作を何度も繰り返したいときは、繰り返し文を使用します。
主な種類は3つあります。
for: 繰り返し文の回数がわかっている場合に使用します(例:配列の要素を一つずつ処理する)。
while: ある条件が満たされなくなるまで繰り返し文実行します。
do...while: while繰り返し文と似ていますが、条件をチェックする前に少なくとも一度はコードを実行します。
例:
1から5までの連続した5つの整数の合計をfor文を使って計算する。
⑤ 関数
JavaScriptの関数は、特定のタスクを実行するための式のようなものです。一度定義すれば、そのタスクを実行したいときにいつでも呼び出すことができます。
例:
1からnまでの連続したn個の整数の合計をsumFrom1ToN関数を使って計算する。
※ 記事内のソースコード画像は、kintone上でプラグイン「JSEdit for kintone」上で編集したソースコードです。プラグイン「JSEdit for kintone」は、JSファイルとCSSファイルをアプリケーション上で直接編集できるため、別のエディタでコードを編集し、そのファイルを作成してアップロードする方法と比較して、開発時間を大幅に節約できます。