ログレベルの使い方 – 開発者がよく見落とすポイント

こんにちは!私の名前はロックです。
私はベトナム出身で、現在メディアフュージョン株式会社でシステムエンジニアリングの製品開発に携わっています。
私はプログラミングとシステムセキュリティに情熱を持っており、同じ分野に興味のある人々と私の知識やノウハウを共有し、一緒に成長したいと考えています。一緒に働けることを楽しみにしています!
こんにちは、ソフトウェアエンジニアのロックです。
前回のブログではセキュリティについて触れましたが、今回は少し方向を変えて、日常的に開発者が必ず向き合う「ログ」についてお話しします。
システム開発をしていると、誰もが「ログが多すぎて追えない…」「結局どのログが重要なのかわからない」と感じたことがあると思います。私自身も新人の頃は、ERRORとWARNが大量に出てきて、正直パニックになった経験があります。
ここで役に立つのが ログレベル (Log Level) です。ログを適切にレベル分けすることで、情報を整理し、チーム全体で効率よくトラブルシューティングできます。
📊 ログレベルの種類と意味

- DEBUG:開発・デバッグ用。変数の値や処理の流れを詳細に記録。
- INFO:システムの正常な動作を示す情報。サービスの起動や処理完了など。
- WARN:注意が必要な状況。今は動いているが将来的に問題になる可能性あり。
- ERROR:明らかなエラー。処理が失敗したが、システム全体は動作している。
- FATAL:致命的なエラー。サービス停止やデータ破損レベルの重大障害。
🛠 実際の運用でどう扱うか
- DEBUG → 本番環境では基本オフ。必要に応じて一時的に有効化。
- INFO → システムの状態を把握するために活用。障害発生時に時系列を復元可能。
- WARN → 無視しないこと。例えば「DB接続が複数回リトライして成功」など、放置するとERRORに発展するケースが多い。
- ERROR → 優先的に調査対象。スタックトレースを確認し、根本原因の特定を行う。監視アラート設定も推奨。
- FATAL → 最優先で対応。即時の回復処置(再起動・緊急パッチ)と恒久的な対策の両方が必要。
⚠️ よくある間違い
- ERRORの乱用:何でもERRORにしてしまい、ログが「真っ赤」になり、本当に重要なエラーを見逃す。
- DEBUGを本番で常時有効化:ログが膨大になり、ディスク圧迫やパフォーマンス劣化を招く。
- WARNを軽視:ERRORしか見ないチームは多いが、WARNこそ早期警告のサイン。
📝 ベストプラクティス
- プロジェクト開始時にログレベルの基準を明確に決める。
- 本番環境 → INFO + WARN + ERROR を基本とする。
- 障害調査時 → 一時的にDEBUGを有効化。
- 重大障害 → FATALを即アラートとして扱う。
🎯 まとめ
ログは単なる「文字の羅列」ではなく、システムの健康状態を映す鏡です。
適切にレベルを使い分けることで、不要なノイズを減らし、本当に大切な情報に集中できます。
次にログを眺めるとき、ぜひ「これはINFOで十分か? それともWARNにすべきか?」と一度立ち止まって考えてみてください。
それが結果的に、未来の自分やチームを助けることにつながります。

