Gitでブランチを効果的に使う方法(メインコードを維持しながら機能追加、バグ修正)

前回の記事ではGitの基本的なコマンドの使い方を紹介しました。今回は、Gitでのブランチの使い方について紹介します。
ブランチ(branch) はプロジェクトの独立したバージョンであり、新しい機能の開発やバグ修正を行う際、メインのコードベースに影響を与えずに作業を進めることができます。ブランチを使用することで、複数の機能やバージョンを並行して管理・開発することができ、チーム作業に非常に役立ちます。

  1. では、新しいブランチを作成するにはどうすればよいのでしょうか?
    新しいブランチを作成するには、次のコマンドを使います:
    git branch <ブランチ名>
    例:
    git branch feature-new
    このコマンドは、feature-new という名前のブランチを作成しますが、まだそのブランチに切り替えません。
  2. ブランチを作成した後、どうやってブランチ間を切り替えるのか?
    現在のブランチから別のブランチに切り替えるには、次のコマンドを使います:
    git checkout <ブランチ名>
    例:
    git checkout feature-new
  3. 新しいブランチを作成して、すぐに切り替える方法
    1つのコマンドで新しいブランチを作成し、そのブランチに切り替えるには、次のコマンドを使用します:
    git checkout -b <ブランチ名>
    例:
    git checkout -b feature-new
  4. 現在のリポジトリにあるすべてのブランチを確認する方法
    リポジトリ内のすべてのブランチを確認するには、次のコマンドを使います:
    git branch
    現在選択中のブランチは * マークが付いて表示されます。
  5. チーム作業でよく使われる操作:ブランチのマージ(Merge)
    サブブランチで作業が完了し、変更をメインブランチ(通常は main や master)に統合したい場合、merge コマンドを使います。まず、統合したいブランチ(例えば main)に切り替え、次に次のコマンドを実行します:
    git merge <ブランチ名>
    例:
    git checkout main
    git merge feature-new
    これにより、feature-new ブランチの変更が main ブランチに統合されます。
  6. ブランチを削除する方法
    作業が完了したブランチを削除するには、次のコマンドを使います:
    git branch -d <ブランチ名>
    例:
    git branch -d feature-new
    このコマンドは、feature-new ブランチが main ブランチにマージされていれば削除します。
  7. ブランチをリモート(GitHub, GitLab, Bitbucket)にプッシュする方法
    ブランチを他の人と共有するためには、リモートにプッシュします:
    git push origin <ブランチ名>
    例:
    git push origin feature-new
  8. リモートからブランチを取得する方法
    リモートリポジトリからブランチを取得するには、次のコマンドを使います:
    git fetch
    git checkout <ブランチ名>
    または、ブランチをダウンロードして、そのブランチに自動で切り替える場合:
    git checkout -b <ブランチ名> origin/<ブランチ名>

    まとめ:Gitのブランチは、プロジェクトを柔軟に管理・開発するための強力なツールです。ブランチをうまく使うことで、クリーンなコードベースを維持し、複数人での作業で発生するコンフリクトを避けることができます。

    今回の記事では、Gitでブランチを操作する際に使うコマンドについて解説しました。次回の投稿では、プロジェクトの共有と更新の方法について説明します。
    ぜひお楽しみに!

    参考資料:
    https://git-scm.com/docs/git-branch