XMLはJSONが支配的になったにも関わらず、大規模システムでなぜなお重要視されているのでしょうか?

こんにちは!私の名前はヴオンです。
株式会社メディアフュージョンで、XML関連製品の開発を担当しているベトナム出身のエンジニアです。
XMLに興味のある方や、XMLを利用されている方に、これまでに蓄積してきた経験を共有できればと思っています。
現代のデータ交換といえば、多くの人は真っ先に JSON を思い浮かべるでしょう。
軽量で可読性が高く、APIやWebアプリケーションで広く使われています。
しかし、XML(拡張可能マークアップ言語) は今でも、企業・銀行・保険・医療・政府などの大規模システムで欠かせない存在です。
では、なぜJSONが主流になった現在でも、XMLは依然として支持され続けているのでしょうか?
この記事では以下のポイントを一緒に見ていきます:
1. XMLとは何か?どのように機能するのか?
2. XMLとJSONの違い
3. 現代システムにおけるXMLの実際の活用例

1. XML とは何ですか?
XML(Extensible Markup Language) は、1998年にW3C(World Wide Web Consortium)によって策定された 拡張可能なマークアップ言語 です。
ここで重要なのは、
XMLは「プログラミング言語」ではなく、データを構造的に表現・交換するための国際標準フォーマット であるという点です。
つまり、XMLはプログラムを実行するための言語ではなく、データの意味や関係を記述する仕組みです。
このおかげで、異なるシステム間でも同じデータ構造を理解・共有できます。
例えば、従業員管理のXMLファイルがあります。

ここで:
- <company>はルートです。
- <employee>はID属性を持つ子要素です。
- <name>Tanaka</name>のようなデータは要素内にあります。
2.XMLの主な特徴は次の通りです:
- ツリー構造(Tree Structure):階層的なデータ表現が容易
- 自己記述的(Self-descriptive):ユーザー定義タグにより柔軟に拡張可能
- 妥当性の検証(Validation):DTDやXML Schema (XSD) でデータ整合性を保証
- クロスプラットフォーム性:標準に準拠すれば異なる環境間でデータ交換可能
- 長期的な信頼性:SOAP、EDI、構成ファイルなど、企業システムで長年使用されている
3. XMLとJSONの比較
- 今日では、APIを構築する際にJSONがほぼデフォルトとなっています。しかし、XMLも依然として一定の地位を保っています。
| 項目 | XML | JSON |
| 構造 | ツリー形式(開始タグ/終了タグ) | Key–Value のシンプルな形式 |
| データの長さ | 冗長になりやすい | 簡潔で軽量 |
| スキーマ | DTD/XSD が非常に強力 | JSON Schema(より新しい) |
| 応用 | エンタープライズ、SOAP、システム構成 | REST API、Web、モバイルアプリ |
結論:
JSONはモダンなWebやモバイル開発に最適ですが、XMLはエンタープライズやバリデーションが重要な領域で強みを持っています。
どちらが“優れている”というより、用途や要件に応じて使い分けるべきです。
4. 現代におけるXMLの利用例
「XMLなんてもう古い」と思う人もいるかもしれませんが、実はあなたの身近にも多く使われています:
- 企業システム:銀行・保険業界でのSOAP Webサービス
- アプリケーション設定ファイル:
- Maven(Java)の pom.xml
- Spring の applicationContext.xml
- Android の AndroidManifest.xml
- 標準ドキュメント形式:Office Open XML(docx、xlsx、pptx はすべてXML圧縮ファイル)
- EDI(電子データ交換):企業間取引の基本インフラ
5. 結論
- XMLは決して「過去の技術」ではありません。
- SONが主流のWeb開発を支える一方で、XMLは今も 信頼性・堅牢性が求められるエンタープライズシステムの中核 を担っています。
- 特に日本の企業システムでは、XMLが多くの基幹業務を支えているのが現実です。
これはまだ始まりにすぎません。第2回では、XMLの構造と基本的な文法(要素、属性、名前空間)、そしてXMLを書く際によくあるエラーについて詳しく見ていきます。

