Power BI Copilot F2(2CU)実証レポート― 製造業4業務シナリオ、CSVから直接Copilotでレポート自動作


「Copilotを使うには64CU(F64)が必要」と思っていませんか?2026年4月現在、最小構成の2CU(F2)でもCopilotが利用可能です。小規模なデータであれば、年間約30万円+Proライセンスで導入できます。
本記事では、Power BI DesktopにCSVファイルを読み込み、Fabricワークスペースに接続するだけで、Copilotがレポートページを自動作成するデモ手順を、製造業・化学業界を想定した4つのケーススタディとともに解説します。

コスト比較 — 2F vs 4F vs 64F

構成月額(RI)Copilot対象規模
F2(2CU)★約¥29,000〜/月✓ 利用可小規模・試験導入
F4(4CU)約¥58,000〜/月✓ 利用可中小・部門単位
F64(64CU)約¥940,000〜/月✓ 利用可全社展開

最新価格は必ず公式サイトで確認:azure.microsoft.com/pricing/details/microsoft-fabric/

共通セットアップ(初回のみ・所要時間:約15分)

STEP 1 — Fabricワークスペースの準備

  1. Microsoft 365管理センター → Fabric → キャパシティの作成 → F2を選択(リージョン:Japan East 推奨)
  2. Fabric管理ポータル → テナント設定 → [Copilot and Azure OpenAI Service] をオン(テナント管理者権限が必要)
  3. 対象ワークスペース → 設定 → Premium → 作成したF2キャパシティを選択 → 保存

STEP 2 — Power BI DesktopをFabricワークスペースに接続

  1. Power BI Desktop → ホーム → 「発行」→ 対象のFabricワークスペースを選択
  2. Power BI Serviceをブラウザで開き、ワークスペースにアクセスできることを確認
  3. Desktop画面右側に「Copilot」パネルが表示されていることを確認(表示されない場合はFabric接続を確認)

STEP 3 — サンプルデータ

  • case1_monthly_sales.csv(50,000行)
  • case2_production_quality.csv(80,000行)
  • case3_material_cost.csv(30,000行)
  • case4_sales_kpi.csv(100,000行)

Case ① 月次売上レポートの自動化
50,000行 | case1_monthly_sales.csv

データ仕様
期間:2024年5月〜2025年4月(直近12ヶ月) | 更新頻度想定:月次
列構成:日付 / 製品コード / 製品名 / カテゴリ / 数量 / 単価 / 売上金額 / 顧客コード / 地区

STEP 1 — CSVを読み込む

  1. Power BI Desktop → データを取得 → テキスト/CSV → case1_monthly_sales.csv を選択
  2. プレビューを確認 → 「読み込み」(変換不要、そのまま読み込む)
  3. 右側のCopilotパネルにデータが認識されていることを確認

STEP 2 — Copilotでレポートページを自動作成

Prompt: 「売上データを分析するレポートページを作成して。製品別の売上金額ランキング、月次推移、地区別の売上を含めて。データの期間全体(2024年5月〜2025年4月)を対象にして」

期待される結果:製品別売上の棒グラフ・地区別マップ・月次推移の折れ線グラフが自動配置される。

STEP 3 — 分析・Q&A

Q1: 「2025年4月の売上金額トップ5製品を教えて。2025年3月と比べてどう変わった?」
期待される回答: 製品別売上ランキングの棒グラフ+前月比(%)テーブルが自動生成される。高純度アルミナ・エチレン系樹脂がトップに来るよう設計済み。
Q2: 「2025年3月から2025年4月にかけて売上が10%以上下がった製品はある?理由を推測して」
期待される回答: 該当製品のリスト+Copilotによる要因分析のナラティブテキストが生成される。

Case ② 生産ラインの不良率分析
80,000行 | case2_production_quality.csv

データ仕様
期間:2024年11月〜2025年4月(直近6ヶ月) | 更新頻度想定:日次
列構成:日時 / ラインID / ライン名 / 製品種別 / 生産数 / 不良数 / 不良率(%) / 不良原因コード / シフト

STEP 2 — Copilotでレポートページを自動作成

Prompt: 「生産品質データのレポートを作成して。ライン別の不良率推移、シフト別の比較、不良原因の内訳を含めて。データの期間全体(2024年11月〜2025年4月)を対象にして」

STEP 3 — 分析・Q&A

Q1: 「ライン別の平均不良率を教えて。2025年1月〜2月と2025年3月〜4月を比べてどのラインが悪化している?」
期待される回答: L03・L05が悪化中として自動検出される。ライン別比較グラフ+前期差分テーブルが生成される。
Q2: 「第3ライン(L03)の不良原因コード別の件数を教えて。最も多い原因は何?」
期待される回答: 原因コード別の棒グラフ+最多原因のナラティブが生成される。

Case ③ 在庫・原材料コスト追跡
30,000行 | case3_material_cost.csv

データ仕様
期間:2025年1月〜3月(週次) | 更新頻度想定:週次
列構成:週 / 原材料コード / 原材料名 / 仕入先 / 数量(t) / 単価(円/t) / 合計コスト / 在庫残量(t) / リードタイム(日)
※ エチレン・プロピレン・アセチレンが週次1.8%ずつ上昇するトレンドに設計。化学メーカー訪問時に最も訴求力が高いシナリオ。

STEP 2 — Copilotでレポートページを自動作成

Prompt: 「原材料コストの管理レポートを作成して。原材料別のコスト推移、在庫残量と単価の関係、仕入先別の集計を含めて。データの期間全体(2025年1月〜3月)を対象にして」

STEP 3 — 分析・Q&A

Q1: 「2025年1月から2025年3月の間で、エチレンの単価はどう変わった?同じ期間で単価が上昇傾向にある原材料を全部教えて」
期待される回答: エチレン週次単価の推移グラフ+エチレン・プロピレン・アセチレンの上昇率ランキングが表示される。

Case ④ 営業KPIダッシュボード
100,000行 | case4_sales_kpi.csv

データ仕様
期間:2024年4月〜2025年3月(今期) | 更新頻度想定:日次
列構成:日付 / 営業担当ID / 氏名 / 地区 / 目標売上 / 実績売上 / 達成率(%) / 顧客数 / 訪問数
※ 四国・東北・北海道が達成率68〜76%に設定。訪問数と達成率に正の相関あり。Copilotが相関インサイトを自動生成することがある。

STEP 2 — Copilotでレポートページを自動作成

Prompt: 「営業KPIの管理レポートを作成して。地区別の達成率比較、担当者別ランキング、目標と実績の差分を含めて。データの期間全体(2024年4月〜2025年3月)を対象にして」

STEP 3 — 分析・Q&A

Q1: 「2024年4月〜2025年3月の全期間で、地区別の平均達成率を教えて。80%を下回っている地区とその訪問数・顧客数も一緒に見せて」
期待される回答: 四国・東北・北海道・中国が80%未満として検出。訪問数・顧客数の比較テーブル+相関インサイトが追加される場合あり。
Q2: 「訪問数が多い地区と達成率の間に相関はある?データ全体(2024年4月〜2025年3月)を使って分析して、改善提案も教えて」
期待される回答: 相関分析テキスト+具体的なアクション提案が生成される。Copilotのナラティブ生成が最も印象的なシーン。


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