Power Query M言語 最初の一歩

Power Query M 言語(略して「M」)とは
M は、Power Query で使用される関数型プログラミング言語です。
Power Query エディタで種々のデータの変換をメニュー等から実行すると、Mのコードが自動的に生成されます。Power BIを使い始めた時期にM コードを自分で記述する場面はほとんどないです。
しかし、数か月Power BIを触っていると、何度も同じ処理を繰り返したい、同じコードを書きたくないので自分のオリジナルの関数を作成したい、コードにURLなどの定数が書き込まれてしまい汎用的に利用できない、速度が遅くて使いものにならないなどなど、Power Queryエディタのメニュー等からのMコードの自動生成だけでは出来ないことが多数出てきます。
この壁を乗り越えるためには、自動生成されたMコードを編集したり、サンプルをコピーしたり、自分で関数を探してきてコードを書いたりする必要があります。Power BIを使い始めると便利なので、いろいろやってみたくなり、プログラム言語なんて書いたことがない人でもきっと早い段階でMのコードを少しだけで触りたいと感じるはずです。

Power BI での M へのアクセス
M コードは Power Query エディタで確認できます。 リボンで [データの変換] をクリックすると Power Query エディターが表示されます。


Power Query エディタで[詳細エディター] をクリックして、詳細エディター ウィンドウが表示され、利用されたMコードが見えます。ここで独自の M コードを簡単に書き始めることができます。

以下では、空のクエリを開いて、簡単な M コードの作成を体験します。


変数の宣言(作成)
変数名の文字列は、アルファベット、日本語文字、一部の記号が使えます 。
(例: VariableName 、大阪の人口)
変数名の文字列の中に空白や特定の記号が含まれる場合は、先頭に[#] を付けて””で囲む必要があります。
(例: #”Variable name “、#”大阪の人口 “)


// 変数は let-in を使用してクエリを作成することで割り当てられます。
let
    TextStart = "Hello"  
in
  // 結果の変数
    TextStart


上記のコードを詳細エディターに貼り付けて、[完了]を押すと結果が表示されます。

参考;クイック ツアー – PowerQuery M | Microsoft Learn
次回の記事ではM言語のデータ型について詳しく紹介します。